BMW R27 (3)
ヘッドライト・ナセルの中に手を突っ込んでいるが、イグニッション・スイッチの基板(ターミナルプレート)の端子のビスが欠けていたり、直にはんだ付けされていたり、スイッチとしての接触も怪しい。ターミナルプレートは4つの鉄の爪をまげて固定されている。何回も伸ばしたり曲げたりしたら折れるやつだ。子供の頃(1950年代後半~1960年代前半)の玩具と似ている。今ならもっと違う作り方もあると思うが…
とりあえず曲げてある爪を伸ばして(立てて)見るが、手前のふたつはともかく奥のふたつは作業し難い。先曲げペンチの頑丈なヤツかラジオペンチの頑丈なものが必要だ。爪が折れたときのことを考えて修理用プレートなるものも入手してはあるが、これを使うにはまず固定のためのリベットをドリルして古いプレートを外さないといけないし、組付けるときには新しいリベットを打つか、ネジで止めるかしなければならない。多分塗装も修復が必要になる。大事になるので避けたい。
手が入りにくいし、プレートが下になるようにナセルを置きたいので、スピードメーターケーブルを外し、ウインカーのスイッチとヘッドライトのHi-Lo切換のスイッチをハンドルから外す。おかげで、スピードメーターの外し方も分かったし、インジケータランプの外し方も分かった。
何とか爪をまっすぐに立てて、ターミナルプレートを抜いていたら、一気に外れて、部品がいくつか外れてきた。キーが差し込まれる部分とバネと回転子がターミナルプレートにきちんと接触するようにバネが入っていて、爪による抑えが無くなってバネに押されてバラバラに…
とりあえず古いフレートも新しいプレートも規格は同じなので、コードを移植していく。R26+R27の修理マニュアルに結線図が載っているのだが、素人向けなのか整備士向けなのか、との端子とどの端子をむすぶかという配線図ではなく、何本かのコード(ケーブル)を束ねたハーネスの場合も一本の線で表してあるので分かり難い。R50~R69Sのものとも微妙に異なる。
多分これでいいだろう、とプレートを組付けようとするが、バネの反発力で上手くいかない。バネを押し縮めた状態で銅線で固定して組付けて、そのあとで銅線を外したが、一人でやる作業ではないな。
だがしかし。なぜか電気が通らないのだ。ショートかと思ってヒューズを見たが切れていない。なぜ? スイッチを組み立てるときに、部品の裏表をまちがった?前と後ろを間違えた?などなどやるべきことが仕事が増えた…
もう一回あの爪を立てるのか?短くて頑丈なラジオペンチが欲しい。できれば先曲がりで頑丈な… まあ、爪を立ててターミナルプレートを外す前に接触を確認だな。
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