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5月, 2023の投稿を表示しています

静電型(コンデンサ型)ヘッドホン専用アンプ 33

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 STAXのヘッドホン(イヤスピーカー)のバイアス電源って、全部かどうかは知らないが高抵抗が入っていて両チャンネル共通になっている。これってチャンネルごと別々でなくていいのか?という素朴な疑問。チャンネル・セパレーションに影響がありそう。高い直流電圧で膜に電荷を供給するが、交流的には接地されているべき?かといって高抵抗を省いたり、コンデンサーで接地したりすると振動膜が固定電極にタッチしたときにアークして振動膜が焦げそうだ。衝立型の静電型スピーカの場合は大抵は個別にバイアス電源が用意されている。古いアコースタットの場合、500 MΩ 2 W等というめったにお目にかかれない高抵抗が挿入されていた。これだと高圧電源の平滑回路が少々プアでもハムも出ない。  プロバイアス機ではコネクタが5ピンしかなくてバイアスを分離できないというご指摘も受けたが、ノーマルバイアスなら6ピンでプラグから発音体までは確かチャンネル毎に別々に結線されていた筈。そこで、深夜にごそごそとノーマルバイアスの1番ピンと6番ピンを切り離し、5.1 MΩを外して左右それぞれに6.2 MΩを入れてみた。5.1 MΩでなくて6.2 MΩになったのは単純に5.1 MΩの手持ちが払底したから。  これでキモチ的にスッキリして、ジャンクのSR-X MK3で一聴したところ好印象なのだが、プラシーボの可能性も高い。1番ピンと6番ピンの間にスイッチを入れて切り替えられるようにしてクロストークを測定し比較しないと何とも言えない。

静電型(コンデンサ型)ヘッドホン専用アンプ 32

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 ブレッドボード上に組んでみて、LM334Zの定電流回路の温度補償の定数を見直す。完ぺきではないが少しでも安定すれば...

静電型(コンデンサ型)ヘッドホン専用アンプ 31

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  LM334Zの定電流回路は2SC1815のダイオード接続で温度係数を打ち消そうとしていたが、2SC1815の温度係数を実際より大きく考えていたり、2SC1815を流れる電流の値を勘違いしていたりで打消しがうまくいっていない。少し抵抗の値など弄ってみたが、これはブレッドボードに組んで、きちんと温度と電流を測りながら調整しないといけないようだ。  シャーシが十分あったまった状態で裏ブタを外すと出力端子の直流電圧が変わるので、とりあえず裏ブタを外さずにバイアス調整できるように、裏ブタに調整用ドライバーの通る穴を開けてみた。  それ以外にも電源部のスナバなど少し弄ってみた。理由は分からないが、左右の分離がえらく良くなったような気がする。