SR-X MK3 ジャンクをいじる

  秋〇の容量メータの不具合はすぐに解消した。もしやちっこいスライドスイッチの接点の問題かな?と思ってスイッチを数回弄ったら治ってしまった。手持ちのキャパシタを測ってみると、きわめて正確だともいえないが、極端に外れてもいない。

 早速SR-X MK3の片チャンネルを分解してみる。

 
 発音ユニット(エレメント?)は年式を考えるときれいである。このユニットの固定極間の静電容量はおよそ26 pFと出た。数値が正確でない可能性もあるが、大雑把にみて30 pF以下かな?



 高圧バイアスに入れた100 MΩが見える。
 

 一応、抵抗器には絶縁チューブを被せておく。


 チャンネル毎のケーブル間の静電容量は80 pF程度のようである。発音ユニットとケーブルの容量が並列に入るのだから和である110 pF程度になるかなと思ってつないで容量を測るとそれよりも低い値がでる。この辺りはよく分からない。ちなみにカタログ値は120 pF。

 Sr-Λ Nova Signatureの容量はケーブル込みで約100 pFであった(カタログ値は110 pF)ので、今回の測定値は少し低めに出ているのかも知れない。

 いずれにしろ、発音ユニット自体の静電容量は推測通り低く、30 pF程度と思われる。したがって、ユニットの近くにアンプ部(少なくとも終段)を設置できるとアンプ回路の設計は楽になるだろう。容量性でインピーダンスが低くなる高音域での電流供給能力が課題だったので。ただ、最大出力を200 Vrmsと考えるとアンプ部の電源電圧は約600 V(±300 V)となり、それが耳元や首の近くに来るのでそれなりの安全対策が必要になる。

 ところが、同じくジャンクのSR-5の容量を測ると400~420 pFといった値が出る。これは過大だ。カタログではコードを含めて120 pFだった筈。これは要確認である。

 そこで早速発音ユニットだけ取り外して計測すると約37 pF。固定電極の面積を2000 mm^2、固定電極間距離を0.6 mmで計算すると約30 pFでそれ程外れてない。一方、ケーブルだけ測ると380〜400 pFもある。これは大きすぎる。ケーブルを替えるしかないなあ。おそらく絶縁体が劣化して漏電し、そのため測定値が大きく出ているのだろう。ケーブルでなくプラグ部分の漏電ならプラグの変更だけで済むだろう。ついでにこちらのバイアスにも100 MΩを入れてみるか?


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