静電型(コンデンサ型)ヘッドホン専用アンプ 27
プラスマイナスのB電源、オシロで見るとえらくフラフラしている。数~10 Hzのようで、しかもかなり高い周波数のノイズも乗っている。うちの商用電源はかなり汚いようだ。
さてどうするか。MOSFETでリップルフィルタか定電圧電源回路を作るのが最もイージーな解決策だ。ジャンク箱にはまだ2SK3067が残っている。残念ながらPチャネルのMOSFETは手元にないので、2SK3067で作った回路を二段重ねにするしかないかも。
その場合、アンプ部側の電解キャパシタが邪魔である。ヒーターが充分熱くなって、プラスマイナスのB電源のディレータイマーがオンになると電解キャパシタを充電するために大電流が流れてMOSFETが飛んでしまうだろう。
回路の出口、すなわちMOSFETのソース側に大きな電解キャパシタは入れられず、せいぜい10 μF程度だろう。プラスマイナスのB電源のブロックタイプのキャパシタは取り外すことになる。そうなると、工夫したカソードフォロワのバイアス回路の電解キャパシタもマイナス側のB電源にはいっているので取り外すことになる。左右チャンネル合わせると70 µF位にはなる。定電圧回路にすれば、ツェナーダイオードも取り外せるし、雑音対策で入れた電解キャパシタも外せる。
カソードフォロワのバイアス回路の電解キャパシタをそのままで突入電流を防ぐには、抵抗1個とトランジスタ1個で電流制限の回路を付けておくという手はある。定常状態で50 mA程度の電流が流れるはずなので、例えば70 mAとかでMOSFETがオフになるようにしておけば良い。MOSFETの消費電力が瞬間(1秒位?)大きくなるが多分大丈夫。これは瞬時なら短絡対策にもなる。ただ、リップルフィルタや定電圧回路の後に大容量のキャパシタはあまり入れたくない。MOSFETのソースの方がドレインより高電位になりかねないし、電圧変動への応答も悪くなりそうだ。
ということで、方向性が定まった。プラスマイナスB電源に直に入っているブロックタイプの電解キャパシタもカソードフォロワのバイアス回路の電解キャパシタも取り除く。プラスマイナスB電源には10 µF程度は入れておこう。
リップルフィルタか定電圧電源回路かは未定。定電圧電源なら電圧変動に対応させるために入れたカソードフォロワのバイアス回路のツエナーダイオードも抵抗に置き換える。リップルフィルタだと今のところ置き換えにくい。ただし、カソードフォロワのプレート側に定電流回路を入れれば、終段のグリッドもカソードもマイナスB電源側から電位が決まるのでツェナーダイオードを抵抗で置き換えることが可能だろう。
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