静電型(コンデンサ型)ヘッドホン専用アンプ 11
謹賀新年
新年になってまだ一時間も経っていないのにはんだ鏝を握り、MK-15の入力トランスの二次側に抵抗を入れた。
陽が上り、文字通り元旦となった。アンプは安定している。YouTubeから探して色んな民族音楽とか聴いてみる。気分の問題だが、差動による位相反転も良いが入力トランスによる位相反転には安心感がある。極低音域も極高音域も自然に減衰してくれるようだし。
調整は難しくない。まず、初段のプレート電圧が所定の値になるように初段の共通カソードに入っている電流調整の半固定抵抗器(多回転ポテンショメーター)を調整する。次に出力段のプレート間で電位差が無くなるように平衡調整の可変抵抗器を調整する。それだけ。平衡調整用にはコスモスの小型ののものを使ってみたが、これも多回転ポテンショメーターの方が適していると思う。ちょっと回しただけで出力段のプレート電圧が大きく変化するので。
各所の抵抗は全部ジャンクの使い回しなので、並列にしたり、直並列にしたり、空中配線かつ中途半端な方法ででっち上げている。左右でもバラバラ。もし、数年以上使うために作り直すとしたら、新規購入だな。また、古い線材ははんだの乗りが悪く久し振りに天ぷらはんだをいくつか作ってしまった。作り直すなら電源部も増幅部と一体化して、左右の音量調整、バランス調整、入力切替もあった方が便利だな。東京光音電波の古いアッテネータやロータリースイッチが箪笥の肥やしならぬジャンク箱の肥やしになっているから、使うなら今かも。でっかい昔のBTSっぽいVUメーターもあったはず。図体がでかくなりそうだ。SRA-3S位の大きさのが可愛くていいのだが。VUメーターつけて入力をXLRのレセプタクルにするとかなり大きくなりそうだ。高インピーダンス不平衡入力と600 Ω平衡入力を備えたアンプを目指してMK-12を解体してドッキングさせるか?
それにしても、SR-lambda nova signatureだとホールトーンっぽくて、SR-X MK3だとかぶりつきみたい印象なのはそれぞれの特徴として巷間しばしば言及されてる噂とあっているようだが、一番古くてぼろぼろのSR-5が一寸左右差もあってときどき歪っぽさも感じるものの一番自然に聴こえるのはどうしたわけだろう?私との相性か?(2022.01.01)
終段のカソード抵抗は5 kΩ 5 Wのが手元になかったので数本の抵抗で作っていたが、さすがにかっこ悪いので5.1 kΩ 5 Wを入手。また、初段のプレートの負荷抵抗を少し小さくしてプレート電圧を僅かに上げ、終段のカソード・プレート間の電圧が320 V~330 V程度におさまるようにした。ACバランス調整はあまりにクリティカルなのでコスモスのRV16YN10Sの1 kΩ(B)から多回転ポテンショメーターに交換。これでかなり正確かつ容易に集団のプレート電圧を揃えることができるようになった。
湊屋技研合同会社さん(開発はCPUさん)がコミケC96 に出品された静電型ヘッドホン・自作キット「震電改」の改良型「震電改II」が昨年末のコミケに10セット用意され、残ったものがBOOTHに出品されたので慌ててポチった。パスワードを忘れていて慌てたが何とか間に合った。2週間後には届くらしい。標準ではレスキュー・シートで振動膜を作成する方法が載っているが、ここはだいぶ前に入手した3 µ厚のマイラー・シートにLicron Crystalをスプレーして振動膜にしたいと思っているが、このキットの構造には適していないかも知れない。ここはじっくり考えて工夫してみよう(2022.01.05)。
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