備忘録 2021.12.24
A3400が再ドック入り。えらいこっちゃ。ちゃんと直した筈なのに。。。
問題は2点。持ち主のシステムで右チャンネルにハム雑音。更に暫くすると片チャンネルが聞こえなくなったという。
右チャンネルのハム雑音は単純な50 Hzや100 Hzではなく、高調波を含んだビィィーといった感じ。
片チャンネルの無音は接触不良らしく持ち帰って筐体を叩くと聞こえだした。結局不具合の原因はリードリレー(OKI URD-215)でこの製品はディスコンとなっており、同じものは入手できそうにない。前の持ち主がこのリレーをバイパスしていたのにはこの接触不良のためだろう。オムロン G6S-2(24 V)という基板用小型リレーをヤフオクで入手。ユニバーサル基板に取り付けて換装。コイル電圧は同じ24 Vだし、抵抗値も同じぐらい。
これでOKと思って安心してスイッチを入れたがヒーター電源回路の抵抗が焼ける匂いがする。音は出ない。リレーの配線を間違ったかと疑い、一旦リレーを外してみたが変わらない。あれっ?真空管のヒーターに電圧が来ていない。
よくよく見ると基板のハトメにはんだ付けされている筈のコード(単芯)がすっぽ抜けている。どうもはんだが経年劣化しているらしく、あちこちのはんだ付けが怪しい。再はんだで修復。
また、真空管に触るとガサガサ雑音が入るので、真空管ソケットの接点部分を爪楊枝に2-プロパノールを付けて掃除する。更に真空管ソケットのはんだも再はんだ。真空管のピンも2-プロパノールを付けた歯ブラシでごしごし。これで真空管に触っても接触ノイズは出なくなった。
一旦外したリレーを配線し直す。付けたり外したりで一寸汚くなったが仕方ない。今度は大丈夫。きれいに音が出てる。
前回の改造で古くなった電解キャパシタに10 µF 450 Vの一般品の電解キャパシタをパラに入れたが更に0.47 µF 400 Vのフィルムキャパシタを入れておく。私にとっては殆ど聞き取れない差違なのだが人によってはこの方が音が良く聴こえるらしい。
さて、右チャンネルの変なハム雑音については、最初気が付かなかったのだが、出力端子に問題があるらしい。右チャンネルのRCA端子のアースが浮いていた。両チャンネル接続していると左チャンネルのアース側で繋がっているので右チャンネルの音声も出力される。その代りアース側がループを作ってハムを拾っていたようだ。アース側端子の接続もはんだの劣化によるものらしい。再はんだで解決。
両チャンネルともボリュームを上げるとごくわずかにハムが乗るようだが、まあ許容範囲だろう(2021.12.24)。
Stax SR-X MK3はなかなか具合が宜しいが、イヤーパッドがヘタレていてぺちゃんこ。しかも表面が全て剥がれ落ちている。アマゾンで安い直径80 mmのイヤーパッドを購入。ペアで860円なので、満足できなくても後悔は少なかろう。両面テープをリング状に切り抜いて装着。縫製や真円度には一寸難があるが実用上問題無い。
一聴して、改めて耳への密着度は重要と認識。振動膜と耳との距離は少し大きくなったはずだが、むしろ音圧も上がったような気がする。今は専らMK-13、乃ち出力トランス付50CA10 PPのプレートからキャパシタで直流を切って繋いでいる(SRD-1モドキ)。特に不満は無いが、大げさに過ぎる気はする。
改めて専用のアンプを作ってみたい。先のMK-14のぺるけドライブ+µドライブの差動というトリッキーな安定させ難い回路ではなく、普通に12AY7-6463PP辺りで良いのかも知れない。どうせ無帰還でいくなら位相反転は入力トランスで良いかも知れない(2021.12.25)。
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