静電型(コンデンサ型)ヘッドホン専用アンプ 4
カソード側の定電流回路が4回路あるのだがそのうちの1回路だけ具合が変で、その結果プレート電流が揃わない。よくよく見ると2.2 kΩのとことに220 Ωが付いている。おまけには11回転ポテンショメーターの抵抗値も間違っている。あっちこっち弄っている間に間違えたらしい。ずっと半導体を疑っていたんだが。本来の2.2 kΩに戻したらちゃんと働いた。
スクリーン・グリッドの電圧は元に戻した。
はんだ付けの甘いところを直し、接点の接触を見直したらとりあえずカサコソ雑音は消えたようだ。6463のカソードからSR-5改へ繋がるコネクタへの配線をどうしようか。キャパシタと抵抗のローカットフィルタを入れてしっかり直流を切った方が良さそうに思い、実行した。そうすれば耳元に高電圧といった不測の事態も避けられる。ただ、出力部にキャパシタを噛ませるのなら、±電源にしなくても良かったな、とりあえず安全志向で。
SR-5改の左右バランスについては、左側が弱いので振動膜Assyを取り出してみた。少し汚れて多少へたった感はあるがまだ使えそうだ。残量が少なくなったSB-8のスプレー缶を取り出してき両面にスプレーし、軽く拭いて組みなおしたら左右がほぼ揃った。聴感も随分と自然になった。試作機の音がいがらっぽく感じる原因のひとつ(全部ではない)は左側ユニットの不調の所為かも知れない。
数時間後、また左側ユニットの音圧が下がってしまった。どうしよう?とりあえず左右ともにばらして振動膜Assyだけを入換えてみたらほぼ揃った。何が悪さをしていたんだろう?接触?リーク?元々がノーマル・バイアス仕様のSR-5にスペーサをかませてプロバイアスにしているためか、ドラムスのような大振幅にはちょっと弱い気がする。
何度も分解と組立てを繰り返してきたため発音Assyを組み立てるところのいもねじの入るねじ穴のねじ山が少しつぶれかけている。これはそのうち何とかせねば。プラリペアでネジ山再建かな?
ACバランスについては可変抵抗器の摺動端子に接続されたキャパシタと接地の間に10 kΩの抵抗を1本入れて調整し易くした。この抵抗の両端のAC電位差を計りながら、可変抵抗を調整し電位差が最小になったところでACバランスはOK。でもどう調整しても0にはならない。何故?同相成分?
チョン付けと空中配線でシャーシのなかはぐじゃぐじゃ。しかし、ちゃんと作り直す気力は湧かず。とりあえず現状でMK-14という呼称を付けておこう。
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