静電型(コンデンサ型)ヘッドホン専用アンプ 2
MK13改+Stax SRD1modoki-2で不満は無いが重いし、50CA10が4本もあると夏は少々熱い。
前から考えていた。SRPPの下側を五極管にして上は三極管の所謂ぺるけドライブを差動にして、そのままだとSR-5改をドライブするにはゲインが不足するので上側をμフォロワーの形にするのを試してみた。
なるべく安く上げるために部品は基本的にジャンク箱の中のもので、最低限のものを購入するという基本方針を立てた。
あくまで実験用なので、弄りやすいように電源部とアンプ部はシャーシを分ける。バラック組立でハンダもチョン付け。
電源トランスは重量比で格安だったトリオの送信機(多分TS-520)のもの。明らかにオーバースペックだが大は小を兼ねる?ブリッジ整流して頭の膨らんだ電解キャパシタとオーバー50歳のタンゴのチョークでπ型フィルタを入れておく。上側と下側のヒーターはともに直流12.6 Vで3端子レギュレータで。上側と下側はEhkを考えて別にする。下側のヒーター電源はついでにカソードに入れる定電流回路の負電源ともなる。
0 Vを挟んで+320Vと-384 Vの電源で計704 Vにもなるので、慣れていない方は触らない方が無難。あくまで自分の趣味・実験用で、他の方にはお勧めしない回路であることを明記しておく。
音?そんなに悪くはないが、一寸いがらっぽい気がする。MK-13改+SRD1modoki-2よりはメリハリがある。聴いていると疲れるかも。歪率でも測ってみるかな?
前から考えていた。SRPPの下側を五極管にして上は三極管の所謂ぺるけドライブを差動にして、そのままだとSR-5改をドライブするにはゲインが不足するので上側をμフォロワーの形にするのを試してみた。
なるべく安く上げるために部品は基本的にジャンク箱の中のもので、最低限のものを購入するという基本方針を立てた。
あくまで実験用なので、弄りやすいように電源部とアンプ部はシャーシを分ける。バラック組立でハンダもチョン付け。
電源トランスは重量比で格安だったトリオの送信機(多分TS-520)のもの。明らかにオーバースペックだが大は小を兼ねる?ブリッジ整流して頭の膨らんだ電解キャパシタとオーバー50歳のタンゴのチョークでπ型フィルタを入れておく。上側と下側のヒーターはともに直流12.6 Vで3端子レギュレータで。上側と下側はEhkを考えて別にする。下側のヒーター電源はついでにカソードに入れる定電流回路の負電源ともなる。
0 Vを挟んで+320Vと-384 Vの電源で計704 Vにもなるので、慣れていない方は触らない方が無難。あくまで自分の趣味・実験用で、他の方にはお勧めしない回路であることを明記しておく。
真空管のウォームアップ・タイムが揃っていないので遅延回路を入れようと思い、アナクロなサーマルサイクラ―管(120 秒遅延)を入れた。が、接点が劣化しているのか何度かパチパチ火花が飛んでいる。かといって代わりの管は手元に無い。まあ、一応通電して使えているからいいかな。そのうち、555とリレーでタイマー作るかも?
SR-5改用のバイアス用に580 Vはブリッジ倍圧整流で660 V程得られたのでそれから抵抗で分圧して得た。
下側の増幅段は6AU6の12 V管の12AU6(8426A)。これの差動1段だけでSR-5改をドライブするだけのゲインを得る予定。五極管のゲインはGm×負荷インピーダンスで決まるので、上側の定電流回路兼インピーダンス変換段は6463。ちょうど6FQ7(6CG7、6SN7)と同じくらいのμでrpが半分くらい。当初7044も考えたがヒーター電力が大きい割に直線性は6463の方がちょっと良さそう。
入力は回路的にはアンバランス入力でもバランス入力でも対応できる回路だが、とりあえずRCAプラグに繋いである。
6463は以前プリアンプに使ったときマイクロフォニック・ノイズが気になって諦めたが、今回はどうだろうか? 元来コンピュータ用の真空管で規格表にもノイズの気になるところには使うなって書いてある。ダメだったら12FQ7にすればいいだろう。SRPPの上側なら問題ない筈。
一木 吉典 氏の全日本真空管マニュアルには高Gm管にはたっぷり電流を流せって書いてあった。ひ弱そうに見え、人気の無い12AU6(6AU6)だが、結構タフな球でプレート耐圧は3.5 Wもある。プレート250 V、スクリーン・グリッド電圧150 Vでプレート電流を6 mA程度流すことにする。まだまだ余裕がある。6463もプレート電圧320 Vで6 mAなら楽勝である。
当初は電圧配分が安定しなかったり、とりあえず入力トランスでの位相反転を試したりした。カソードを直流的に結合して差動の定電流回路に繋ぐとなかなか安定せず、各々の球毎に定電流回路を入れ、コンデンサーで交流的に結合した。少しでも差動に近づけようとスクリーン・グリッド同士を結合し、電圧を150 Vに調整するために可変抵抗器まで入れたが、シンプルに抵抗で置き換えても良さそうだ。
バラック配線の為だろうか?ハムも残っていた。頭の膨れた電解キャパシタと50歳越えのチョークのπ型フィルタでは駄目だったか、と疑ったのだが、ごめん、君らの所為では無かった。初段のヒーター兼カソードの定電流回路用の12 V三端子レギュレータが死んでた。ブリッジ整流後10,000 μFのコンデンサに繋いでいただけで200 mV程度のリプルがあり、いくら差動でもリプルがカソードに入力され数百倍に増幅され差動のゲイン差分がハムに。。。ジャンクの三端子を秋月で購入したのに取り替えたらハムはきれいに消えた。ゲインを欲張ると高音域が減衰。いくら上側がカソフォロ的でも入力容量はある。で、差動の五極管のプレート間に抵抗を入れる。すると、負荷インピーダンスが下がって当然ゲインも下がる。抵抗を入れない素の状態でゲインは62.3 dB(1 kHz)。12AU6のプレート間に抵抗を適当に入れて58.5 dB程度に落とすと10 kHzで-0.8 dB、20 kHzで-2.2 dB位。57 dBだと、10 kHzで-0.7 dB、20 kHzで-2 dB位。20 kHzまで伸ばそうと思えば、ゲインを54 dB程度に落とせば良さそうだ。あとプレート間の抵抗値を可変にすれば、ゲインを調整できるので、左右のバランスを厳密に合わせられるが、現状良く揃っているし、SR-5改のアンバランスの方が大きそうだ。また、プレート間の抵抗の中央部に可変抵抗を入れて摺動端子をコンデンサーで交流的に接地すれば差動のACバランスもとることができる。これはそのうちやってみよう。
SR-5改用のバイアス用に580 Vはブリッジ倍圧整流で660 V程得られたのでそれから抵抗で分圧して得た。
下側の増幅段は6AU6の12 V管の12AU6(8426A)。これの差動1段だけでSR-5改をドライブするだけのゲインを得る予定。五極管のゲインはGm×負荷インピーダンスで決まるので、上側の定電流回路兼インピーダンス変換段は6463。ちょうど6FQ7(6CG7、6SN7)と同じくらいのμでrpが半分くらい。当初7044も考えたがヒーター電力が大きい割に直線性は6463の方がちょっと良さそう。
入力は回路的にはアンバランス入力でもバランス入力でも対応できる回路だが、とりあえずRCAプラグに繋いである。
6463は以前プリアンプに使ったときマイクロフォニック・ノイズが気になって諦めたが、今回はどうだろうか? 元来コンピュータ用の真空管で規格表にもノイズの気になるところには使うなって書いてある。ダメだったら12FQ7にすればいいだろう。SRPPの上側なら問題ない筈。
一木 吉典 氏の全日本真空管マニュアルには高Gm管にはたっぷり電流を流せって書いてあった。ひ弱そうに見え、人気の無い12AU6(6AU6)だが、結構タフな球でプレート耐圧は3.5 Wもある。プレート250 V、スクリーン・グリッド電圧150 Vでプレート電流を6 mA程度流すことにする。まだまだ余裕がある。6463もプレート電圧320 Vで6 mAなら楽勝である。
当初は電圧配分が安定しなかったり、とりあえず入力トランスでの位相反転を試したりした。カソードを直流的に結合して差動の定電流回路に繋ぐとなかなか安定せず、各々の球毎に定電流回路を入れ、コンデンサーで交流的に結合した。少しでも差動に近づけようとスクリーン・グリッド同士を結合し、電圧を150 Vに調整するために可変抵抗器まで入れたが、シンプルに抵抗で置き換えても良さそうだ。
バラック配線の為だろうか?ハムも残っていた。頭の膨れた電解キャパシタと50歳越えのチョークのπ型フィルタでは駄目だったか、と疑ったのだが、ごめん、君らの所為では無かった。初段のヒーター兼カソードの定電流回路用の12 V三端子レギュレータが死んでた。ブリッジ整流後10,000 μFのコンデンサに繋いでいただけで200 mV程度のリプルがあり、いくら差動でもリプルがカソードに入力され数百倍に増幅され差動のゲイン差分がハムに。。。ジャンクの三端子を秋月で購入したのに取り替えたらハムはきれいに消えた。ゲインを欲張ると高音域が減衰。いくら上側がカソフォロ的でも入力容量はある。で、差動の五極管のプレート間に抵抗を入れる。すると、負荷インピーダンスが下がって当然ゲインも下がる。抵抗を入れない素の状態でゲインは62.3 dB(1 kHz)。12AU6のプレート間に抵抗を適当に入れて58.5 dB程度に落とすと10 kHzで-0.8 dB、20 kHzで-2.2 dB位。57 dBだと、10 kHzで-0.7 dB、20 kHzで-2 dB位。20 kHzまで伸ばそうと思えば、ゲインを54 dB程度に落とせば良さそうだ。あとプレート間の抵抗値を可変にすれば、ゲインを調整できるので、左右のバランスを厳密に合わせられるが、現状良く揃っているし、SR-5改のアンバランスの方が大きそうだ。また、プレート間の抵抗の中央部に可変抵抗を入れて摺動端子をコンデンサーで交流的に接地すれば差動のACバランスもとることができる。これはそのうちやってみよう。
誰か真似して感電事故でも起こると嫌なので、数値を入れない回路図(アンプ部)を上げておくことにする。
それよりもSR-5改の左右差が気になってきた。右側の音量が低いような気がして、ばらして組み直したら今度は左が少し低い。しかも左の寝起きが悪い。多分、バイアス電源と振動膜ユニットに貼ったアルミ箔との接触のような気がする。金属のピンの先が接触する構造なので、接点グリスでも薄く塗ってみるか?
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