SR-5 driven by 50CA10 (6)
2021.05.15
MK-13(50CA10 PP)で聴いているSTAX SR-5の左チャンネルのゲイン低下とカサコソ・ノイズ。さては初段の12AX7Aのエミ減か?ヒータ・カソード絶縁低下も?手を入れるのは面倒臭い(アンプが重いから)ので、暫くはTPA3255 パラBTL+SRD7改で聴くことに。
2021.06.06
イヤー、ゲイン落ちてたし、カサコソ・ノイズもあっててっきりエミ減+カソード・ヒーター絶縁低下と、真空管のせいにしてたが、実はソケットの接触不良だった。ゴメンナサイ。50CA10 PPステレオが発熱装置であることは変わらないけど、D級+SRD7改より良く聴こえるのは何故?トランスを替えてみる?周波数特性はD級に比べて伸びていない、というかやや蒲鉾型の筈なんだけど。
2021.06.07
アンプから古くてデカイチョコレート型のマイカ・コンデンサを外して可愛いらしいポリプロピレンのに換えた。あれっ、イモ半田発見。これも雑音の原因か。周りのコードに半田鏝でかなりの損傷を与えてしまった。段間のコンデンサの容量は大きくなった(0.05 µF→2.2 µF)が、どうせNFBかけてないのでスタガー比とかは考えず。音?駄耳には変わりませんねえ。
それから、電源トランスのタップをAC20 V落とす。50CA10が(実は12AX7Aも12FQ7も)かなりご老体故、少しでも負担を軽くしてやろうと。50CA10のプレートから、SRD1モドキで0.4 µF 1 kVと1 MΩで直流を切ってイヤースピーカの端子に繋いでいる点は変わらず。発音体のバイアスはMK-13のカソフォロ段の電源から抵抗を介して約230 Vを取っている。
MK-13は負帰還(NFB)を全く欠けていないので、ちょっと野放図というか元気の良過ぎる傾向があるが、結構気に入っている。
2021.06.10
愛機 STAX SR-5 の右チャンネルの音圧が急に下がったので分解清掃。高圧バイアス(230 V)のつながった金属片の先端が、金属片の弾性で膜の周囲の金属リングと接触して膜にバイアスを与えているのだが、その接触不良らしい。汗をかく季節、湿度があると酸化被膜が出来易いのかな?清掃して組み直して無事に音圧回復。楕円形発音体のSTAX ヘッドホン(イヤースピーカ)にはあまり興味が無い。丸くてもSR-009とかSR-ΩとかSR-Γとかいうのは高価すぎて守備範囲に入らない。580 Vバイアス(プロバイアス)は試してみたいが。
分解していて気が付いたが、ノーマルバイアス機ではアダプタ(SRD)側のコネクタの配線は高圧バイアスが1ピンと6ピンに繋いであるが、そこからイヤースピーカまでのコードは左右別々だった。これはプロバイアス機では5ピンしかないから左右が1本となっているようだ。1本で支障がないのだろうが、ちょっと気持ち悪い。と思ったが、ケーブルはコネクタから2本に分かれているらしい。
コミケに手作り静電型ヘッドフォン・キットを出展していた湊屋の電脳妖精ミントさんが改良型を発表予定のようだ。入手してチャレンジしてみたい。STAXと同じコネクタ・プラグにすれば汎用性があっていいが、いっそUSオクタル・ソケットとプラグにした方が楽しいかも。アンプの前面にオクタル・ソケットがあっても真空管突っ込む奴は滅多にいないだろうし。
キット製作を目標に、今のうちに専用アンプを作っておこうか?手持ちの材料を活かしてなるべく安価に、発熱も抑えて。50CA10 PPは夏場は一寸つらいので。。。
使っているSR-5は大分お年寄り(私よりは若い!)で、私はそれなりに満足しているのだが、不満があるとするとダイナミックレンジ、かな。能率が低い(カタログデータでは96 dB/100 Vrms)。電脳ミントさんの自作キットは、実際に担当されているCPUさんからの情報によるとギャップが片側0.6 mm(両ステータ間で1.2 mm)でバイアス電圧が600 V、600 Vpeak-to-peak(200 Vrms強)程度は入れられるとのこと。振動膜の直径も十分にある。振動膜の材質、張力、コーティング、ダンプ材にもよるが、STAXを参考にすれば102 dB/100 Vrms以上は取れる筈なので、SR-5よりは6dBは音圧を上げられそうで、頒布を期待を込めて待っている。
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