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7月, 2024の投稿を表示しています

BMW R27 (3)

 ヘッドライト・ナセルの中に手を突っ込んでいるが、イグニッション・スイッチの基板(ターミナルプレート)の端子のビスが欠けていたり、直にはんだ付けされていたり、スイッチとしての接触も怪しい。ターミナルプレートは4つの鉄の爪をまげて固定されている。何回も伸ばしたり曲げたりしたら折れるやつだ。子供の頃(1950年代後半~1960年代前半)の玩具と似ている。今ならもっと違う作り方もあると思うが…  とりあえず曲げてある爪を伸ばして(立てて)見るが、手前のふたつはともかく奥のふたつは作業し難い。先曲げペンチの頑丈なヤツかラジオペンチの頑丈なものが必要だ。爪が折れたときのことを考えて修理用プレートなるものも入手してはあるが、これを使うにはまず固定のためのリベットをドリルして古いプレートを外さないといけないし、組付けるときには新しいリベットを打つか、ネジで止めるかしなければならない。多分塗装も修復が必要になる。大事になるので避けたい。  手が入りにくいし、プレートが下になるようにナセルを置きたいので、スピードメーターケーブルを外し、ウインカーのスイッチとヘッドライトのHi-Lo切換のスイッチをハンドルから外す。おかげで、スピードメーターの外し方も分かったし、インジケータランプの外し方も分かった。  何とか爪をまっすぐに立てて、ターミナルプレートを抜いていたら、一気に外れて、部品がいくつか外れてきた。キーが差し込まれる部分とバネと回転子がターミナルプレートにきちんと接触するようにバネが入っていて、爪による抑えが無くなってバネに押されてバラバラに…  とりあえず古いフレートも新しいプレートも規格は同じなので、コードを移植していく。R26+R27の修理マニュアルに結線図が載っているのだが、素人向けなのか整備士向けなのか、との端子とどの端子をむすぶかという配線図ではなく、何本かのコード(ケーブル)を束ねたハーネスの場合も一本の線で表してあるので分かり難い。R50~R69Sのものとも微妙に異なる。  多分これでいいだろう、とプレートを組付けようとするが、バネの反発力で上手くいかない。バネを押し縮めた状態で銅線で固定して組付けて、そのあとで銅線を外したが、一人でやる作業ではないな。  だがしかし。なぜか電気が通らないのだ。ショートかと思ってヒューズを見たが切れていない。なぜ? スイッチを組み

BMW R27 (2)

新規購入した/5タイプのMAGURAのスロットルユニット(32 72 1232981)のベースだけ使って、スロットルケーブルの蓋はR27のを使おうと思ったら、長さが違った。新しいユニットはケーブルの取出し口ふたつでそのひとつだけしか使わないので、ちょっと間が抜けている。スロットルカムギア+チェーンは新しいものしか装着できない。当初、新しいスロットルユニットにとりあえず古いスロットルツィストチューブギアをつけてみた。 このスロットルユニットの場合、フロントブレーキケーブルのアジャスター(別売)を付ける必要がある。ところがこれを付けると既存のケーブルがそのままでは通らないので、ちょっと工夫が必要だった。アジャスターセットの割りの入った円筒形のフェルトは何処に使うものだろう? このスロットルユニットならHELLAタイプのオタマジャクシ型スイッチが安価なアタッチメント(裏が平板の32 72 1230878)で取り付け可能。 バーエンドウインカーは古いHELLA製純正らしく、19 mmのハンドルバーに押し込むタイプだ。ハンドルの内側に入る筒に4本の割りが入れてあり、ネジを締めるとテーパーの付いた臼状の金属が筒の4分割された裾を押し広げることで固定される。ちょっと前まで一般的だった自転車のスレッドステムの固定方法と似ている。ところが、この筒の4分割された裾のうち2個が割れて無くなっており、しっかり固定できない。金属疲労に弱いアルミでこの構造はちょっと辛い気がする。 ああでもない、こうでもないと考えたが、結局新品のバーエンドウインカーを1個入手することになった。1個で諭吉(これからは栄一)1枚程する。中〇モータースさんに在庫があり、2日で届いた。リプロかと思いきやHELLA製のオリジナルが届いた。ケチケチレストア屋としてはネットオークションで見かけるリプロ品(半額程度)を買って金属の筐体だけ使っても良かったかも知れない。 バーエンドウインカーの固定で試行錯誤しているうちに中の電球(マクラ型6 V 18 W)を割ってしまった(😢)。この辺りを電球のままにしておくか、LEDに換えるか悩む。6 V用のLEDを買った後で12 V化したら無駄になるし、ウジウジ考えてとりあえず白熱電球を購入。12 V化の可否は6 Vでの走行を確認してからにする。高いし。リレーは新しいものに換装されているよ

BMW R27 (1)

学生時代、アールズフォークのBMWの形が好きだった。それまでモーターサイクル(オートバイ)などに興味が無かったのだが、たまたま手にした雑誌にR69S IIとR50Sが載っていて、そのちょっと無骨な姿が好きだった。日本のモータ―サイクルの絶頂期のちょっと手前で、ホンダCB750などが注目されていた。 ちょっとのんびりしていたら免許制度が変わって400 cc未満しか乗れない免許になった。最初に受けたときに取っていたら制限がなかったはずなのだが、他にもやりたいことがあって、優先順位や時間配分を間違ったせいである。 限定解除など面倒くさく、スズキのGSX400E(二気筒、初期型)を買って乗り回していたが、乗り方が悪かったのかクラッチを傷めて廃車した、そのあとは友人のカワサキKL250やヤマハXT250Tなどを経て、小さなカウルの付いたGSX400E(後期型)にまた乗り、ホンダのフュージョン250を最後に卒業した。 70を過ぎて最後にモーターサイクルに乗りたいなあと思ってヤフオク!を見たら古いBMWの高価なこと!250はどうかなと探したが、高いなあ… そんな中、明らかにジャンクっぽいR27が相場の半分くらいの値段で出てたので、清水の舞台5つ分くらいのバンジージャンプでポチってしまった。 書類はちゃんとしているし、エンジンはかかるが、クラシックBMWの目印ともいえる子持ちのラインがない。キャブレターはBingではなくミクニに換えられているが、これはBMWの修理やレストアで有名なクリメカのキットらしくむしろ有難い。 ひび割れが入った鞍型サドルは、デンフェルト製とかパグサ製とか複数タイプある筈だが、擦り切れていてマークがよく読めないがおそらくデンフェルト製のようだ。黒ゴム接着剤でひび割れを修正しておく。 さて、ハンドルの左側にメッキされた金属ケースのウインカーとホーンのスイッチ、右側にはNorisタイプのヘッドライトのHi-Loスイッチが付いている。両方ともオタマジャクシ型のHellaタイプに換えて、右にウインカーとホーン、左にHi-Loとパッシングにしようと思って、スイッチの台座を左右取り寄せたら、うちのR27には装着できない。左右とも平面に取り付け可能な台座(多分32721230878)が取り付けられていた。この台座、Norisタイプが付いていたのだが、新しく入手したHella