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Martin Logan 8

2020/03/04 半年程何も出来ず。時間も体力もない。。。構想(妄想)だけが進むが、それも一進一退である。 スペーサーは値段や加工性、絶縁性からPET板かな。 ステータとスペーサ(スパー/リブ)の接着は、後々の再挑戦の可能性を考えると両面テープが良い。全ての周囲のスペーサ/スパーと振動膜との接着は導電性両面テープとする。リブに関しては通常の両面テープとする。スペーサと振動膜との間隔は当初片側につき2mmと考えていたが、複雑なカーブの問題もあり、両側とも3mmとする。適宜、スペーサを貫通する形で樹脂ボルト・ナットを使って締め付ける。その分スピーカとしての能率は低下するだろうが、もともとが3.2mm程度のフォームテープだったので、問題ないだろう? 上下の縁のスペーサは二枚の薄いPET板を重ねる形とし、湾曲に合わせる。振動膜を後ろ側のステータに折り返して固定することは避け、後ろ側のステータに接着した二枚重ねのスペーサに導電性両面テープと両面テープで固定した後、上から接着した薄いPET板のスペーサに折り返し固定する。さらにもう一枚薄いPET板のスペーサを乗せて固定する。上下方向にはあらかじめ治具で振動膜を引っ張っているので、緩まないように作業する。といったことを考えているが、スペーサとステータ(デルリン)の固定は課題。カイダックか何かで後ろ側のステータに折り曲げて固定できれば面白いが、カイダックの電気的特性が分からない。

Martin Logan 7

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後ろ側のステータと前側のステータをもう一度シールはがしでVHBテープの糊の残りを除き、2-プロパノールで拭き、浴室用洗剤で洗い、水ですすいで乾燥させた。割ときれいになったと思う。 振動膜は縦方向に張力を与え、横方向はほとんど与えない。与えると山の鞍部(英語ではsaddle)のようにへこんでしまう。MLでは横方向のリブでステータと振動膜の距離dを保持しようとしている。下手に横方向に張力を与えると後ろのステータに近づき、さらにバイアス電圧を加えると近い側、つまり後ろ側に引き付けられる。下手をするとくっ付いてしまう。 また、MLのようなカーブした発音体ユニットの場合、後方へは振動膜が縮む方向で、前方へは伸びる方向のため、前後でスティフネスが異なっている。 これらの前後の非対称性を小さくするために、前後のスペーサの厚みを変えて、後ろ側を多少厚めにするという方法がしばしば有効らしい。 Sandars Roger R (1995) The Electrostatic Loudspeaker Design Cookbook (Audio Amateur Press Publishers, Peterborough, New Hamshere. ISBN 1-882580-00-1) pp.202. 本計画の場合、縦にスパーを入れる予定で、仮に均等に4本入れて縦に5本に分割した場合、全体の角度が35度程度とすると各々はおよそ7度。横方向に張力を加えてぴんと引っ張ると後ろ側のステータと0.25 mm位になってしまう。そうならないように横方向の張力は皺が寄らない程度のほんのわずかにして縦に引っ張り、円柱の一部分となる形を維持する。それでも、前後のスティフネスの違いはあるので、前方のスペーサが2 mmなら後ろ側は2.5 mm程度にするといった対策の可能性がある。 しかし、まだ問題がある。上下に引っ張られた長い膜は真ん中あたりがすぼんだ形になりやすい。砂時計(hourglass)状というらしい。 きれいになったパネルをじっと見ていて気が付いた。スムーズな弧面になっていない。上から見ると程度の差はあるが前後とも こんな感じ。縦のスパーと呼んだスペーサが左右の低音域の振動膜を支えているのだが、ほぼ平面になっている。やってくれたな、MLさん! 低音域の振動